減らそう! 生ごみ!「3きり運動」

リリクル

家庭から出るごみの中で最も多いのが生ごみです。
この中には、「食べ残し」や「手をつけていない食料品」がたくさん含まれています。
また、生ごみには80%の「水分」が含まれています。
和歌山市では、生ごみを削減するため 「使いきり」「食べきり」「水きり」
「3きり運動」を推進し、生ごみそのものを減らす意識啓発に取り組んでいます。

その1 使いきり【買った食材を使いきる】     

その2 食べきり【食べ残しをしない】

その3 水きり【ごみを出す前に水をきる】     

上手な買い物を 〜 買い物前に冷蔵庫チェック 〜

1.買い物前の準備

冷蔵庫にある食材をチェックし、日持ちのしない食材(生肉、生魚、生野菜等)を優先的に使う献立を考えましょう。缶詰や乾物などの日持ちする食材も定期的にチェックしないと知らない間に消費・賞味期限が切れてしまったりします。調味料なども在庫過多になっていませんか?「無いと思ったらあった」ということがないように買い物メモをつくりましょう。

 

2.食品販売店では

買い物メモを見ながら必要なものだけを買う。
野菜は、出来るだけ新鮮で旬のものを選ぶ。
余りの食材で何が作れるかを考えながら買う。
会計前に、買い過ぎが無いかもう一度買い物かごの中を確認する。

ポイント

食品の保存 〜 食材を正しく保存 〜

穀 類
米…… 湿気のない冷暗所
小麦粉…… 開封後は湿気易いので密閉できる別容器に入れ、冷暗所へ。
乾めん…… 開封後はカビが出やすいので、乾燥剤が入っている密閉容器に移しかえる。
パン…… 常温では3日位からカビが生えるので、冷凍する。
肉 類
日持ち…… 豚肉2~4日位、鶏肉1~2日位、ひき肉や加工品は日持ちがよくないので、その日の内に食べましょう。
残った場合…… 小分けにしてなるべく真空になるようにしっかりとラップで包み、保存袋に入れて冷凍する。この時、ラップや保存袋に冷凍した日付を記入する。
野菜・根菜類
キャベツ、レタス、ほうれん草、トマトなどは、乾燥しないようにポリ袋に入れるかラップに包む等して冷蔵庫へ入れておく。
ごぼう、人参、じゃが芋、玉ねぎなどは、新聞紙に包み冷暗所で保存。夏場は冷蔵庫へ。
※野菜はできるだけ、育った時と同じ環境にしてあげましょう。
ハム・ソーセージ類
ラップで包むか、保存袋に入れて冷蔵庫に保存する。
日持ちは、ハム・ソーセージが3~4日、ベーコンが7~10日。
※表面にねばりが出てくる前に使いきりましょう。
魚 類
日持ち…… 刺身などの生食は1日、加熱して食べるものは、2~3日。
干物など塩分の多いものは4~5日。
残った場合…… 出来るだけ空気に触れないように、小分けにしてラップに包み保存袋に入れ冷蔵庫へ。
すぐに食べない場合は、新鮮なうちに下処理をして冷凍する。
冷凍する時は、ラップに包んで保存袋に入れて冷凍した日付を記入する。
その他
牛乳…… 開封後は、冷蔵庫で2~3日のうちに飲みきろう。
バター
マーガリン……
開封後は、冷蔵庫で1ヶ月。
豆腐…… 冷蔵庫で1~2日 ※水を替えるともちがよい。

ミニアドバイス

冷蔵庫を片付けよう! 〜 冷蔵庫を整理整頓、こまめな在庫チェックを 〜

冷蔵庫の中を見てみると・・・、
消費期限が切れてしまっている。
同じ食材がダブってしまっている。
使いかけの野菜などが長期間放置され、しなびて黒くなってしまっている。
残ったおかずなどがとりあえず奥の方で冷やされている。

このようなことはないでしょうか!?

冷蔵庫をスッキリ整理整頓すると冷気の流れが滞らず、食材も良い保存状態が保たれるとともに省エネにもなります。
冷蔵庫はつめすぎず、冷凍庫はきっちり詰める。
冷蔵庫の中をエリア分けし、食材の保存場所を決める。
(例えば、残り物エリア、調味料エリア、使いかけ野菜エリアなど)
同じタイミングで使う食品は、一つのトレーに載せておくと一度に取り出せて便利。
保存袋やタッパー、トレーなどを上手に用いる。

すっきり片付くと電気 代も節約になるね! !

食材を使いきろう! 〜 食べられる部分はすべて消費しよう 〜

食材は、必要な分だけを買い、出来る限り使いきりましょう。大根や人参などの捨てられがちな皮は、出来る限り薄く剥き細かく刻むことで、「きんぴら」や「酢の物」などに調理することができます。
また、皮や芯には「うまみ」や「栄養」があり、身体にも良く、そのうえ生ごみも減るのでいいこと尽くしです。

きんぴらに変身

野菜の皮に含まれている栄養素

なす

ナスニンと呼ばれる色素で、ポリフェノールの一種のアントシアニンが含まれています。がん予防や眼精疲労の改善に効果があると言われています。

にんじん

カリウムなどの栄養素や、特にβカロテンが豊富に含まれています。抗酸化作用があり、免疫力アップにも効果的です。

だいこん

抗酸化作用のあるビタミンC、毛細血管を強くするビタミンPなどが含まれています。脳卒中などの予防に効果的と言われています。

ごぼう

ポリフェノールが豊富に含まれており、コレステロール値を下げたり、免疫力アップや高脂血症の改善に効果的です。

玉ねぎ

ケルセチンが豊富に含まれています。抗酸化作用があり、また血液をさらさらにする効果があるため動脈硬化予防に効果的です。そのまま食べるには向いていませんが、乾燥させてお茶として飲むのがおすすめです。

じゃがいも

ビタミン、鉄、カリウムなどのミネラル類や食物繊維が多く含まれています。
じゃがいもの栄養の約20%が皮に含まれているので、皮ごと食べるのが賢い栄養の摂り方ですが、芽は取り除いた方が良いです。

かぼちゃ

βカロテンが豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変化し、粘膜や皮膚を強化してくれるので免疫力アップに効果的です。煮物は皮ごと作りましょう。

さつまいも

皮にはビタミンC、カルシウム、アントシアニンが豊富に含まれています。体の免疫力アップや、抗酸化作用の働きで動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的と言われています。

※野菜の皮や捨てられがちな部分を使った料理のレシピ

人参・大根の皮のきんぴら  (2人分)
大根、人参の皮 あわせて50ℊ
ごま油 大さじ1
だし汁 大さじ1
しょう油、みりん、
いりごま
各小さじ1
  1. 人参、大根の皮は千切りにする。
  2. フライパンにごま油を熱して千切りにした人参・大根の皮を炒める。
  3. だし汁、調味料を加えて弱火で汁気がなくなるまで炒りつける。

大根の葉とじゃこの炒め物  (2人分)
大根の葉 一本分
ちりめんじゃこ 大さじ3
ごま油 大さじ1
かつお節 1パック
みりん、だし醤油 各大さじ2
  1. 大根の葉はみじん切りにし、ごま油を熱したフライパンで炒める。
  2. ちりめんじゃこ、みりん、だし醤油を加えてさらに炒める。
  3. かつお節を加えて軽く炒めて出来上がり。

消費期限と賞味期限! 〜 「消費期限」「賞味期限」を正しく理解しよう 〜

お店で買った食品の袋や容器には、「消費期限」と「賞味期限」のどちらかが表示されています。これらは、食品を安全においしく食べられる期限を表していますが、意味は少し違います。このふたつの違いをご存知ですか?この違いを知って、冷蔵庫の中にある食品がいつまで食べられるか確かめるようにし、食べ物をむだにしないようにしましょう。

1.消費期限(期限を過ぎたら食べない方が良い)

袋や容器が未開封の状態で、表示されている方法により保存した場合に、この「年月日」まで「安全に食べられる期限」のことです。お弁当や総菜類、調理パン、生めんなどのいたみやすい食品に表示されています。だいたい5日以内です。この期限を過ぎたら食べないようにしてください。

2.賞味期限(おいしく食べることができる)

袋や容器が未開封の状態で、表示されている方法により保存した場合に、この「年月日」まで「品質が保持されおいしく食べられる期限」のことです。レトルト食品、スナック菓子、カップめん、缶詰などの劣化が比較的遅い食品に表示されています。3ヶ月以上もつものは年月で表示されていることもあります。この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限と賞味期限

外食時の注意点! 〜 外食時は、食べきれる分だけ注文しよう 〜

お店では、注文するときに、食べきれる量を注文するように気を付けましょう。また、食べ放題などで元を取ろうとして、食べきれないのに皿に盛らないようにしましょう。特に、宴会や結婚披露宴では食べ残しが多いとされているので、主催者はメニューやボリュームなどに気を付け、乾杯後30分は料理に集中して食べたり、終了10分前には食べ残さないように声を掛けたりしましょう。

全国で「30・10運動」

2011年度に松本市でスタートし全国に拡大

宴会開始後の30分は自席で料理を楽しむ

終了前10分は自席に戻り残った料理をたべるのに集中

水きりしましょう! 〜 とにかく水分をカットする 〜

生ごみの約80%が水分です。つまり、水きりをするだけでごみを減らすことにつながります。
また、水分をきることにより生ごみが減るので、悪臭対策にもつながりごみ出しの手間も減ります。

ポイント‼

1.濡らさない!

野菜の使えない部分などは洗う前に切り落とし、皮をむいてから洗う。もともと水分の少ない玉ねぎの皮などは、三角コーナーに捨てると水分を吸収してしまうので、直接ごみ箱に捨てる。

2.水きりをする!

三角コーナーや、排水口のごみ受けカゴにセットできる水きりネットを活用しよう。生ごみを出す前に「ぎゅっ」とひと絞りをする。手で絞るのに抵抗がある場合は、下のような道具を使ってみよう。

水きりグッズの例

水きりグッズの例

3.乾燥させる!

水気の多い果物や野菜は、捨てる前に干して乾燥させるなど、さらに一工夫することにより水分を削減しましょう。